山がポンプ、フィルターとなって生み出してくれた大量の湧水をいただく。その水が私の身体を通っていると実感する。その水にからだ全身を浸す。
ダイレクトに木、土、微生物、菌糸の活動結果の集大成をいただき、時より水と自分が一体化している感覚を得ていた。
様々な存在のそれぞれの役割と機能が正常に働いた時に、あの美しい水が私たちの前に現れているのだと、それまでの過程を想像すると、奇跡のようなことだと思うし、その自然本来の力が最大限発揮できる環境を私たちが崩さないことが大事だと心から感じた。普段、頭まで自然の水に浸かることもないため、最初は恐怖感があった。しかし、身をそこに置くことで自然と心地よく感じ、自ら川・海の流れに身を任せ力を入れずにただ身体を預けていたことに後から気づく。
あんなに水に素直になれたのは、小さい時以来かもしれない。
大山さんの恵みを身体全体で感じた体験だった。そして、水に全身を預けたことでさらに私と大山さん、水として湧き出てくるまでにお世話になったそれぞれの存在たちをずっと近くに感じた。無意識に「ありがとう」という気持ちで溢れていた。
ーーあいだラボ鳥取大山フィールドワーク/参加者の声(20代・女性)